速見元コーチ、宮川とセットで朝日生命への入部要請受けたと明かす

[ 2018年9月5日 17:55 ]

<速見元コーチ謝罪会見>会見開始にあいさつする速見コーチ (撮影・ 久冨木 修)
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 体操女子の宮川紗江(18)に対する暴力行為で日本協会からの無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗元コーチ(34)が5日、都内で会見を行い、宮川への暴力行為について「深くお詫び申し上げます」と謝罪した。会見では、宮川とともに朝日生命体操クラブへの入部要請を受けたと明かした。

 暴力問題を発端に、宮川が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)、夫の光男副会長(70)からのパワハラを告発し大騒動に発展。8月29日に行った会見で宮川は、塚原夫妻に関係が深い朝日生命への移籍を関係者から勧められたこともあったと主張していた。

 速見元コーチはこの日の会見中、報道陣との質疑応答で、朝日生命からの勧誘については「宮川選手が中学3年の秋から冬ごろに、朝日生命のコーチの方から電話で連絡をもらった。“宮川と(速見)コーチといっしょに来てくれないかという話をしたいので、一度食事に行きませんか”と誘いを受けた」と答えた。

 食事の場での遣り取りについて「朝日生命のコーチから“宮川選手と私とセットで朝日生命に入ってほしいと塚原光男先生から頼まれたので食事に誘った”と聞いた。その時は、私が思い描いている今後のプランがたくさんあったので、お言葉は嬉しいですが、お断りさせていただきますと伝えた」と説明した。

 引き抜き行為の2回目は、昨年の世界選手権が開催されたモントリオールで塚原強化本部長の付き人から「宮川選手がウオーミングアップをしているときに“今後の五輪とか海外派遣とかについて誰が決めるか知ってる?”と聞かれた。わかりませんと答えたら“強化本部長が決めるんだよ”と言われた」といい、3回目は宮川が会見で明かした内容と語った。

 圧力を感じたかという質問には「相手側がどういう意図で言ったのかは読み取れない部分があるが、私自身は『2020東京五輪特別強化選手』に入ってないことで味の素ナショナルトレセン(NTC)の利用制限もかかったし、強化本部長から海外遠征も“だから派遣しなかった”と言われたので」と認めた。

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