出禁明け初稽古 柔道世界王者・橋本「気持ちが良かった」

[ 2018年9月5日 15:32 ]

<柔道日本代表・公開練習>意気込みを語る橋本(撮影・尾崎 有希)
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 柔道の世界選手権(20日開幕、アゼルバイジャン・バクー)で2連覇を目指す男子73キロ級の橋本壮市(27=パーク24)が5日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)に“復帰”を果たした。今月3日に始まった男子日本代表合宿だが、NTC道場での稽古はこの日が初めて。「久しぶりに戻ってきた。練習をやっていて、気持ちが良かった。やっぱりいいですね」と笑顔を見せた。

 橋本は今年2月、NTCに隣接する国立スポーツ科学センター(JISS)の宿泊施設に、無断で知人を滞在させたことが判明し、NTCとJISSには半年間立ち入り禁止などの処分が下された。この間、NTC内で行われた世界選手権代表発表会見や講演などに、井上康生監督同伴で入館が許されたことはあるが、道場での稽古には参加できなかった。

 同じ73キロ級で16年リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(旭化成)が、2日に閉幕したアジア大会で優勝。試合の映像は一部しか見ていないという橋本だが「予想通りの結果。さすがだなと思った」と同い年のライバルを認めながらも警戒。直接対決は今年11月のグランドスラム大阪大会で実現の見込みだが、「僕がやることは変わらない」と目の前の世界選手権に集中する構えを見せた。

 稽古では同じ世界代表で66キロ級の阿部一二三、81キロ級の藤原崇太郎(ともに日体大)とも手合わせするなど、強い相手とも積極的に組み合った。先月まではケガで約2カ月間、本格的な稽古ができなかった期間があるだけに、「量をこなして取り戻したい」と約2週間後の本番へ向けて追い込みを掛ける考えだ。

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