体操、内村らにパワハラ質問禁止令 報道過熱で選手への考慮

[ 2018年9月5日 05:30 ]

都内の自宅から外出する塚原副会長(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 体操女子の宮川紗江(18)が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)、夫の光男副会長(70)からのパワハラを告発し大騒動になっていることを受け、今月中旬の全日本シニア選手権(福岡)で選手への取材規制が敷かれることが4日、分かった。14日の試合前日会見、15日の競技後の会見で、パワハラ関連の質問は完全NGとなる。

 世界選手権(10月25日開幕、カタール)前のラスト実戦となる全日本シニア。渦中の宮川は欠場するが、内村航平(29=リンガーハット)、田中佑典(28=コナミスポーツ)、寺本明日香(22=ミキハウス)、千恵子本部長が女子監督を務める朝日生命の杉原愛子(18)がエントリーしている。大会関係者は「会見では、この大会や世界選手権に関する質問に限らせてもらう」と明かし、「報道が過熱して選手に影響しないようにしたい」と続けた。千恵子本部長の動向は未定で、来場すれば大混乱は必至だ。

 宮川への暴力行為により速見佑斗コーチが無期限登録抹消の処分を受けたことが発端の今回の騒動。処分を受け入れ謝罪文も発表した同コーチは、きょう5日に都内で会見を行う。自らの言葉での謝罪がメインとみられるが、他にも訴えたいことがあるのか。内容によってはさらなるカオスが待っている。

続きを表示

2018年9月5日のニュース