松山、猛チャージ光明4位!最終戦ツアー選手権出場圏内へ浮上

[ 2018年9月5日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー・デルテクノロジーズ選手権   最終日 ( 2018年9月3日    マサチューセッツ州 TPCボストン=7342ヤード、パー71 )

最終ラウンド、ホールアウトし笑顔を見せる松山英樹
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 25位から出た松山英樹(26=LEXUS)は8バーディー、2ボギーの65で回り通算12アンダー、272で今季自己最高に並ぶ4位に入った。一時トップに並ぶなど猛チャージをかけ、シーズン総合優勝を争う獲得ポイント(フェデックスカップポイント)で28位に浮上。70位までのプレーオフ第3戦に進んだ。同第1戦を制したブライソン・デシャンボー(24=米国)が通算16アンダーで2週連続優勝を果たした。

 最終日に猛チャージをかけ、今季自己最高4位でフィニッシュ。久々に存在を示した松山だが、相変わらず自己評価は辛口だった。「今日は全然良くなかったですし、フェアウエーもほとんど前半いっていない。それでも伸ばせるときは伸ばせるんだなって」

 首位と7差からスタート。序盤は5連続バーディーでギャラリーを沸かせた。3番で1・5メートルにつけ、4番では5メートル、5番からの3ホールは1・5メートル〜2メートルにつけてスコアを伸ばした。さらに9番では6メートルを決めると、10番はエッジからの7メートルをパターで沈めて通算13アンダー。上位が伸び悩むなか、一時はトップに立った。

 しかし、この日もインで苦しんだ。11番パー3。「ミスパットだった」と約60センチを外して3パット、12番も3パットと乱れ後退した。ツアー6勝目はならなかったが「あの流れなら5連続ボギーにしておかしくなかった」と終盤の粘りには手応えも。13番で3・5メートルをねじ込んでパーセーブ。最終18番パー5では2オンし、2メートルを沈めてバーディーで締めくくった。

 1月のセントリー・チャンピオンズ以来の4位は、今季最高の成績。今季3度目のトップ10入りでフェデックスカップポイントは28位に浮上し、プレーオフ第3戦に駒を進め、その次の30位以内が出場できる最終戦も視界にとらえた。「感触が悪い中でも良いショットも少しずつ打てるようになってきた。パットが修正できれば、またトップ10ぐらいでプレーできる。ちょっと楽しみになった」。控えめながらも、表情には明るさが戻っていた。

 ◆フェデックスカップ レギュラーシーズンの成績をポイント化し、上位選手が最終戦までの4戦を戦い年間王者を決めるプレーオフシリーズ。第1戦のノーザントラストはランク125位以内、第2戦のデルテクノロジーズ選手権は100位まで、第3戦のBWM選手権は70位まで、最終戦のツアー選手権は30位までの選手で争われる。レギュラーシーズン終了時77位だった小平は第2戦を終えて94位で脱落。同じく76位だった松山は28位まで浮上し、最終戦の出場圏内に入った。昨年は1位でプレーオフに進んだが、8位に終わった。

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