愛、連続賞金女王へ2カ月ぶり復帰 「ギリギリ間に合った」

[ 2018年9月5日 05:30 ]

日本女子プロゴルフ選手権で2カ月ぶりのツアー復帰を果たす女王・鈴木愛
Photo By スポニチ

 女子ゴルフの今季メジャー第2戦、日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯(優勝賞金3600万円)はあす6日から4日間、富山県射水市の小杉CC(6605ヤード、パー72)で行われる。右手首痛のため戦列を離れていた賞金ランク首位の鈴木愛(24=セールスフォース)は今大会が7月のニッポンハムレディースクラシック以来、2カ月ぶりのツアー復帰戦。2年連続の賞金女王へどこまで復調しているのか。注目の一戦となる。

 故障した右手首にテーピングなどの痕跡はないが、女王・鈴木の言葉に今の深刻な状況が表れていた。

 「ギリギリ間に合ったって感じです。まだ、どこに飛んでいくか分からない感じなので……。う〜ん、まずは予選通過が目標です」この2カ月、治療とリハビリを続けた味の素ナショナルトレーニングセンターのトレーナーからゴルフの許可が下りたのは先月30日。そこからこの日までに2・5ラウンド。急仕上げなのは否めない。

 リハビリを初めて1カ月後に素振りで再び患部を痛め、その後はパッティング練習すら禁止に。少しでも右手首の負担を減らそうと左手で食事を取ることもあったという。

 鈴木が戦列を離れている間に2位との賞金差は約3424万円から約994万円に。追いかけてくる顔ぶれもアン・ソンジュ、申ジエといった世界の主要ツアーで賞金女王を経験した獲得した実力者へと変わった。しかし、依然として首位は鈴木。史上最速の11試合で1億円を稼ぎ出したように前半戦の鈴木には他を寄せ付けない強さがあった。

 「さすがに2カ月休めば抜かれるだろうと思ってましたけど」と笑う鈴木。史上8人目の2年連続賞金女王へ14年にツアー初優勝を飾った思い出の大会で再スタートを切る。(石川 勝己)

続きを表示

2018年9月5日のニュース