錦織「完璧」2回戦突破 相手棄権には不満「もう少しやりたかった」

[ 2018年9月1日 05:30 ]

全米オープン第4日 ( 2018年9月30日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

男子シングルス2回戦 ガエル・モンフィスと対戦する錦織
Photo By 共同

 男子シングルス2回戦で第21シードの錦織圭(28=日清食品)は、世界ランキング39位のガエル・モンフィス(31=フランス)と対戦し、6―2、5―4とリードしたところで相手が右手首を痛めて棄権した。第1セットは「完璧に近かった」と自画自賛する内容で、上位との対戦になる3回戦に弾みをつけた。

 形はどうあれ難敵モンフィスに勝った。だが、勝っただけで満足できないところが充実度の表れかもしれない。錦織は「もう少しやりたかった。ちょっともったいない終わり方だった」と突然の幕切れを惜しんだ。

 「フォアを使って攻めていけた」という第1セットは圧倒的で「あまり反省点がない。完璧に近かった」と会心のスタートを切った。第2セットは反撃にあったものの、それを食い止め、五分に戻したところで相手が棄権。「あそこから彼が巻き返してくるのか。自分が第1セットのようにできたのか」。振り切るフォアハンドの威力とバリエーションに自信が戻ってきただけに、錦織は“その先”を見たがった。

 3回戦は第13シードのシュウォーツマン(アルゼンチン)で、この日と同じく長いラリー戦が予想される。モンフィス戦の延長として復調の度合いを測るにはもってこい。「自分から何かをしないと倒れてはくれない」という相手に対し、錦織の真価が問われる。

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2018年9月1日のニュース