体操協会 宮川告発一夜明け方針転換!第三者委設置へ

[ 2018年8月31日 05:30 ]

臨時会議後、取材に応じる日本体操協会の二木英徳会長(中央)と具志堅幸司副会長(右)、山本宜史専務理事
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 宮川の会見から一夜明け、事態は大きく動いた。日本協会の二木会長、具志堅副会長ら6人が都内で「宮川選手提起によるパワハラ問題対策会議」に出席。当事者の塚原夫妻抜きで約2時間半、話し合い、第三者委員会でパワハラの有無を調査することが決定。山本専務理事は29日に宮川が協会に正式に訴えない限り、調査は行わない方針を示していたが、百八十度の方針転換。具志堅副会長は「真実を早く追求するのが大事。訴えがなくても協会として動かなきゃいけないということ」と説明した。

 また、具志堅副会長は塚原女子強化本部長に対し「人の心を傷つけたり、自分の有利になったりするような(権力の)使い方はコーチとして失格」と不信感をのぞかせるような発言も。お家芸の競技団体に不協和音が出始めている。

 ◆塚原 光男(つかはら・みつお)1947年(昭22)12月22日生まれ、東京都出身の70歳。68年メキシコ大会から五輪3大会で5つの金メダルを獲得。鉄棒「月面宙返り(ムーンサルト)」、跳馬「ツカハラ跳び」の創始者。引退後は指導者となり、04年アテネ五輪では日本代表総監督として長男・直也らを擁し、男子団体で金メダルを獲得。日本体操協会副会長、朝日生命体操クラブ総代などを務める。

 ◇塚原 千恵子(つかはら・ちえこ)1947年(昭22)8月12日生まれ、長崎県出身の71歳。68年メキシコ五輪に出場し、個人総合19位、団体4位の成績を収めた。72年に光男氏と結婚し、現役を引退。76年モントリオール五輪から代表チームのコーチなどを歴任する。現在は日本体操協会の女子強化本部長、朝日生命体操クラブ女子チーム監督などを務める。

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