錦織取り戻しつつあるフォアハンドへの自信「やっとストロークに不安がなくなってきた」

[ 2018年8月31日 11:57 ]

テニス全米オープン男子シングルス2回戦   錦織圭―ガエル・モンフィス ( 2018年8月30日    ニューヨーク )

テニスの全米オープン男子シングルス2回戦でモンフィスと対戦した錦織(AP)
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 モンフィスの負傷によって思わぬ形で打ち切られた2回戦だったが、錦織は「ポジティブなところがあった。やっとストロークに不安がなくなってきた」と勝利以外にも収穫があったようだ。

 「第1セットはフォアを使って攻めていけた。あまり反省点がなく、完璧に近かった」。最高の出だしから第2セットは猛反撃にあったが、第6ゲームで5度のブレークポイントをしのぐなど粘りに粘ってキープに成功。相手に傾いた流れをせき止めた。そこから競った展開に入る前にモンフィスが棄権。「もう少しやりたかった。ちょっともったいない終わり方だった」と錦織にとっても不完全燃焼の終わり方だった。

 それでも短い試合時間の中でしっかりと確認できたのは、前哨戦で精彩を欠いていたフォアハンドの感覚だった。「この2試合で取り戻してきた感じがある。思い切り100%でラケットを振って、100%のボールがいっている」。その打球感を以前は「しばく」と表現していた錦織。「“しばく”って忘れてましたね、そのワード。昔は多用していたけど」。よみがえったのは言葉の記憶だけでなく感覚も同様だ。第13シードのディエゴ・シュウォーツマン(26=アルゼンチン)との3回戦もラリー戦が予想されるだけに、この日と同様にフォアの出来が鍵を握りそうだ。

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2018年8月31日のニュース