稀勢の里 稽古総見で手応え 白鵬、鶴竜も太鼓判「吹っ切れたよう」「いい感じ」

[ 2018年8月31日 12:45 ]

<9月場所・横審稽古総見>豪栄道(右)を激しく攻める稀勢の里(撮影・村上 大輔)
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 大相撲秋場所(9月9日初日、両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が31日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、8場所連続休場中の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)は横綱・鶴竜(33=井筒部屋)、豪栄道(32=境川部屋)、栃ノ心(30=春日野部屋)の両大関を相手に8番取って4勝4敗だった。

 次に出場する場所に進退を懸ける覚悟を示している稀勢の里は上体が起き上がってしまい攻め込まれる場面もあったが、豪栄道に張り手を浴びると逆に張り返すなど、気迫を前面に出した。稽古後は「良かったんじゃないか。久々にああいう相撲が取れてよかった。(手応えは)いいんじゃないか」と納得した。

 稀勢の里の相撲を見ていた白鵬(33=宮城野部屋)は「最初は遠慮気味だったが、途中からは吹っ切れたようないい内容だった」と話した。稀勢の里と胸を合わせた鶴竜は「いい感じになってきたんじゃないか。本人が一番分かってると思うが、端から見て、巡業からやってきたし、いい感じじゃないか」と見ていた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)も「(夏巡業の)帯広で見たときよりは、(体の張りが)いい感じがする」と変化を感じ取っている一方で「稽古場で相撲勘と言っても、本場所の重圧は違う」と冷静に分析していた。

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2018年8月31日のニュース