2戦連続無失点勝利したけど…岩渕監督ご立腹「全くラグビーをしていない」

[ 2018年8月31日 05:30 ]

アジア大会 7人制ラグビー男子1次リーグB組   日本92―0インドネシア、日本47―0マレーシア ( 2018年8月30日    ブンカルノ・ラグビー場 )

<アジア大会・ラグビー7人制男子1次L>マレーシア戦の前半、独走でトライを決める坂井
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 ジャカルタ・アジア大会の7人制ラグビーが30日に始まり、4連覇を目指す日本は、岩渕健輔監督(42)がご立腹の反省発進をした。

 B組で、初戦のインドネシアに92―0、続くマレーシアに47―0の連続無失点で勝ったとはいえ、不満が残ったのは2戦目。前半、審判とのコミュニケーションがうまくいかず、反則を連発した。攻め込まれたあげく、坂井克行(29=豊田自動織機)が前半終了間際にシンビンを受けて1人少ない時間も余儀なくされた。

 指揮官は「あまり怒ることはないが、ハーフタイムに全くラグビーをしていないという話をした」と、円陣でのやりとりを口にした。チームに対して「キャプテンの小沢はもちろん、坂井や橋野といったベテランがコントロールをする必要があると思う。しかし、7人制はゲームがどんどん流れる。7人全員でマネジメントをする必要があるが、それが足りていなかった」と苦言を呈した。

 先発出場した7人制プロ選手の林大成(26=日本協会)も反省を口にした。「ミスと判定でストレスがかかった。反則が続いてマイボールの時間を減らしてしまった」。W杯の反省から、今大会に向けて守備の強化をしてきた。林が「6人になることを想定して練習もしてきた」と語った通り、0封で切り抜けたことは収穫といえる。

 ただ、このチームが狙っているのは、あくまで東京五輪でのメダル。リオデジャネイロ五輪4位を上回る成績を叶えるためにも、この大会では「アジアのレベルで優勝することはもちろん、しっかりパフォーマンスを出すことが当たり前」(林)と、内容が伴った結果を求めらている。残り2日の戦いを、実りあるものにする。

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2018年8月31日のニュース