パワハラ告発の宮川 体操界の“闇”明かす「全員が圧力で何も言えないというのが現状」

[ 2018年8月30日 14:08 ]

29日に会見した体操女子の宮川紗江(右)(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 日本協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からパワーハラスメントを受けていたと告発した体操女子の宮川紗江(18)が30日、フジテレビの情報番組「直撃LIVEグッディ!」(月〜金曜後1・45)のインタビューに応じ、会見から一夜明けた心境を語った。

 前日の会見で宮川は協会の一部幹部からパワハラを受けていたことを告発。会見によれば、速見氏に処分が下る前の7月15日に塚原夫妻に呼び出され「(速見氏に)暴力の話が出ている。あのコーチはダメ。だからあなたは伸びない。私なら速見の100倍教えられる」と詰問された宮川は、暴力行為の証言を求められたが拒否。「先生を家族も信頼して一緒にやっていく」と答えると、「家族でどうかしている、宗教みたいだと高圧的に言われた。家族もコーチも否定され、おかしくなってしまいそうだった」と明かした。

 「すごく怖かった」と前日の会見を振り返った宮川は「不審な点がたくさんあったし、聞き取りもされないまま物事が進んでいたので今訴えるしかない、声を上げて体操界を変えたいと思った」と会見を開いた理由を語った。

 「選手だけじゃなくて体操界に関わっているすべての人たち全員が権力を持っている方々の圧力で何も言えないというのが現状」と体操界の“闇”について言及し、「言ったら何かされるのではないかという恐怖がある。訴えた人には嫌がらせされたりってことが実際に起こっているので」と語った。

続きを表示

2018年8月30日のニュース