女子形・清水希容 連覇&日本勢7連覇!昨秋完敗の相手に雪辱

[ 2018年8月26日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会第8日 ( 2018年8月25日 )

女子形、金メダルを獲得した清水(撮影・小海途 良幹)
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 空手の女子形で清水希容(きよう、24=ミキハウス)が自身の大会連覇と日本勢の7連覇を達成した。準決勝で因縁の相手、香港の劉慕裳(リュウボショウ)に3―2で勝利。切れ味鋭い演武で接戦を制した。

 「相手は強い。世界選手権でも上がってくる。ヨーロッパ勢を含めてそういった選手に勝たないといけない」

 昨年10月のオーストリアの試合では0―5と完敗。世界選手権2連覇を含むシニアの国際試合の連勝を9で止められた。「負けるのは嫌いだと改めて思った」。形は相手と直接戦わず、技の美しさや力強さを競う。自分の演武に集中する大切さを学んで成長につなげた。決勝は5―0で快勝した。

 「空手界の綾瀬はるか」は、社交的な性格の持ち主。ミキハウスの入社式では、受付を任された。大の甘党で、代表合宿では「練習後にみんなでアイスを食べるのが好き」というあどけない一面も持っている。

 男子形の喜友名、女子組手の植草も清水に続き、3種目を日本勢が制した。初めて五輪種目となる20年東京五輪でも、金メダル量産の期待がかかる。「競技の知名度を上げるチャンスと思ってここに来た」。清水の狙い通り、2年後に向けて大きな打ち上げ花火となった。

 ▽空手・形 対戦相手とコンタクトする組手に対し、攻防を想定して1人で突き、蹴り、受けを組み合わせた演武を行い、採点で勝ち負けを決める。技の正確さやバランス、力強さやリズムに加え、呼吸などもポイント。体の隅々までコントロールする力と、高い集中力が求められる。勝敗は審判員5人の判定で決まる。一度使った形は同じトーナメントでは使えないため、どの形を使用するかも勝負を分ける。

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