璃花子 好発進!女子400リレー制し1冠、日本新で中国破る

[ 2018年8月20日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会第2日 ( 2018年8月19日 )

競泳女子400メートルリレー決勝、金メダルを獲得し笑顔の池江(左)と酒井(撮影・小海途 良幹)
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 競技が本格的にスタートした。競泳女子400メートルリレーで、池江璃花子(18=ルネサンス)が第1泳者を務めた日本は、強敵・中国を破って金メダルを獲得した。3分36秒52は日本記録。8種目に出場予定のスーパースイマーが、自身最初の出場種目でまず1冠を獲得した。女子100メートル平泳ぎ決勝で鈴木聡美(27=ミキハウス)が今大会の日本勢第1号となる金メダルを獲得。バドミントン男子団体1回戦に登場した日本はエース桃田賢斗(23=NTT東日本)の活躍などで難敵マレーシアを退けた。

 ゴールで声をからし、両手を使ってアンカー五十嵐を呼び込んだ。日本記録での優勝が決まると、顔をくしゃくしゃにして喜びを爆発させた池江。自身最初の種目で金メダルを獲得し「みんなで戦えて金メダルを獲ることができてうれしい。みんなが全力で泳げば日本記録が出るだろうと思っていた」とはにかんだ。

 第1泳者としての自身の100メートルのタイムは53秒60。今年4月の日本選手権で出した53秒03の自己記録、5位だった今月初旬のパンパシフィック選手権で出した53秒14に及ばず「自分はそんなに(タイムを)上げられなかった」と振り返ったが、1位で第2泳者の酒井へとつなぎ、逃げ切りをけん引。更新前の日本記録は自身も泳いだ16年リオ五輪でのもので「日本の自由形のレベルが上がってきているのが記録につながったと思う」とチームメートを称えた。

 20日は個人種目の50メートルバタフライと100メートル自由形、21日は史上3人目の55秒台突入に自信を見せる得意の100メートルバタフライが控える。4年前の仁川(インチョン)大会では萩野公介が計4個の金メダルで大会MVPを獲得。02年釜山大会でも北島康介が獲得しており、池江もレジェンドたちの仲間入りをもくろむ。「まず1個目を獲らないと始まらない。自分の中でもいい流れができたと思う」と意欲を口にした。

 競泳の日本勢では70年バンコク大会、74年テヘラン大会で西側よしみが成し遂げた1大会5個の金メダルが最多記録。無限の可能性を秘めるスーパー女子高生の、記憶にも記録にも残る戦いが幕を開けた。

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