野中 涙の初年間総合女王、野口との激先制した 光った安定感

[ 2018年8月20日 05:30 ]

スポーツクライミング W杯ボルダリング最終戦 ( 2018年8月18日    ドイツ・ミュンヘン )

W杯ボルダリング女子総合優勝し、表彰式で笑顔を見せる野中(中央)と同2位の野口(左)。右は同3位のジベール
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 女子の野中生萌(21=TEAM au)が、初の年間総合優勝に輝いた。ヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)には及ばなかったが、今大会2位。総合優勝争いで一騎打ちだった野口啓代(29=TEAM au)を上回り、女王の座を射止めた。男子の楢崎智亜(22=同)は決勝に進めず9位に終わり、年間総合2位だった。

 最後の課題を登り切った新ヒロインは、感情を抑えられない。マットに座り込み、肩を震わせた。「その瞬間は、凄くうれしかった」。晴れやかな笑みを浮かべた表彰式を終えても、実感は湧かない。「本当に年間優勝したのかなって感じ」と夢見心地だった。

 総合優勝争いは野口との一騎打ち。野中の1つ前、3番目に登場した野口が課題を次々と成功させるのは会場の歓声で分かった。「ちゃんと精神面をコントロールしながらやった」。冷静に壁と向き合い、第2〜4課題は全て一発でクリア。野口を上回って2位に入り、タイトルをつかんだ。「モチベーションを保てるのは(野口)啓代ちゃんのおかげ」。頂点に到達できたのは、最高のライバルがいたからだ。

 今季のW杯は優勝1度だけだが、それ以外の6戦全て2位という安定感が光った。次の目標は、9月の世界選手権(オーストリア・インスブルック)。新女王は前回大会2位のリベンジと、20年東京五輪で実施される複合でも世界一を狙う。

 ◆野中 生萌(のなか・みほう)1997年(平9)5月21日生まれ、東京都出身の21歳。9歳でクライミングを始め、13年に初めて日本代表入り。16年にボルダリングW杯ムンバイ(インド)大会で初優勝し、世界選手権で銀メダルを獲得した。1メートル62、53キロ。

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