“アドベンチャーランナー”北田氏「ピレネー山脈横断」18日で無事完走「長かった」

[ 2018年8月20日 05:30 ]

18日目、ゴール地点となるアンダイエに到着した北田氏
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 世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人で初走破したアドベンチャーランナーの北田雄夫氏(33)が16日、先月30日から挑戦を続けていた「ピレネー山脈900キロ横断」のゴール地点・仏南西部のアンダイエに到着した。スタートから18日目、多くの試練を乗り越えて達成した北田氏のチャレンジは悪天候、空腹、眠気、足の疲労と痛み…と極限レベルでの闘いでもあった。15日目からゴールとなる18日目のリポートを本人のコメントを交えて紹介する。

 【8月13日・15日目】

 ▼晴れのち曇り。4時出発。「夜がふけてから、このピレネー山脈横断で一番の険しいパートを迎える。コースに設置されている鎖を使いながら、絶壁を登り下り。しかもあいにく天候は雨。真っ暗闇の中、足を滑らせて滑落しないように、慎重に進む。暗くて周囲の景色が見えないため、どこをどう進んでいるかは分からない。何度もコースマークを見失いながらも、GPSを頼りに、コースマークを探したどっていった」

 ▼25時、ラ・ピエール サン・マルタンに到着。56キロ、累計標高差6300メートル。「疲労困ぱい。しかし、幸いにもスキー場の複合施設が空いており、その館内にて休ませてもらう」。就寝。

 【8月14日・16日目】

 ▼曇り。9時出発。「ピレネー山脈の険しい山場を越え、牧場や林道などの比較的緩やかなコースを進む」

 ▼23時、56キロ地点、累計標高差5400メートル。テントを張り就寝。

 【8月15日・17日目】

 ▼晴れ、5時出発。「ゴールに向け、ペースを上げて進む。距離を進む分、足の負担は大きく、足の疲労がピークに達する。足裏、かかと、ふくらはぎ、太ももなど、いたる所に痛みを伴う。あと一日、何とか足がもってほしい」

 ▼23時、ビダールレに到着。73キロ、累計標高差7800メートル。就寝。

 【8月16日・18日目】

 ▼晴れ。5時半出発。「いよいよ今日が最終。18日目でゴールを目指す。苦しさも、楽しさもこれで最後。思い残すことなく進もう」。

 ▼24時、ゴール地点となるアンダイエに到着。63キロ、標高差5300メートル。「ようやくゴール。長かった。1カ月前に急きょレースが中止となり、心は大きく揺れ動いたが、それでも個人でのチャレンジを決意。個人ではサポートがないので、レースよりも計画も準備も装備も大幅に増え、とても大変だった。いざチャレンジが始まると、大変なことばかり。猛暑があり、雨や霰(あられ)もあった。いつも空腹で、眠気はひどく、足の疲労と痛みは悪化していくばかり。だが、山を越えるたび、いつも心震えるほどの美しい絶景があった。こうしてチャレンジができているのも、多くの人の支えや応援があったおかげ。心からそう思います。多くの人から元気をいただいた分、これからもチャレンジし続けて、より多くの人に、見たこともない景色を届けていきたいと思います」。総走行距離計858キロ、累計標高差9万800メートル。

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