大里ツアー初V“黄金世代”また新星 プロテスト合格から23日目

[ 2018年8月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー CATレディース最終日 ( 2018年8月19日    神奈川県 大箱根CC=6704ヤード、パー73 )

CATレディース最終日 ツアー初優勝を飾った大里は笑顔でバンザイ(撮影・沢田 明徳)
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 首位から出た大里桃子(20=フリー)が、3バーディー、3ボギーの73で回り、通算10アンダーでツアー初優勝を果たした。今年7月28日に2度目の挑戦でプロテストに合格したばかり。“黄金世代”からまた、新たなヒロインが生まれた。72で回った森田遥(22=フリー)が通算8アンダーの2位。3打差の3位には菊地絵理香(30=オンワードホールディングス)ら3人が並んだ。

 最後は攻めた。最終18番パー5。大里は腹を決めた。同組で回る2位の森田とは1打差。「ここまでやってきて悔いはない」と、残り105ヤードの第3打でピンを狙った。20センチにつけるスーパーショット。ウイニングパットを沈め、大歓声に照れながら頭を下げた。

 「まだ実感がない。まさかこんなに早く優勝ができるとは思っていませんでした」

 分岐点に挙げたのは、14番パー4でのパーセーブ。1、2打目を左に曲げた。キャディーを務める父・充(みつる)さん(52)から「(崩れる)いつもと一緒か」と叱咤(しった)された。ラフからの第3打を3・5メートルにつけ、これを沈めてガッツポーズ。弱気を振り払い、ピンチを乗り越えた。

 畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比菜らと同学年の20歳。ジュニア時代から活躍する同世代は「雲の上の存在」だった。小学生の頃、勝に10打差をつけられたこともある。昨年7月28日のプロテストは1打及ばす不合格。同日は母・美弥さん(50)の誕生日で「合格をプレゼントしたかった」と号泣した。心に決めたのは「プロになって追い付く」こと。2度目のプロテストで合格してわずか23日目での優勝は、史上3位のスピード記録。新垣に次ぐ黄金世代2人目のVに花を添えた。

 中学の体育教師だった父は、今年からキャディーに専念。小学生の頃、こんなことを言われたという。「優勝してユンボ(ショベルカー)をもらったら、“俺の娘がもらったんだ”って運転するよ」。この日はミニショベルカーを副賞で獲得。孝行娘は「ケンカもいっぱいすると思うけど、これからも仲良くしようね、という感じです」と笑った。

 【勝者のクラブ】▼1W=ブリヂストン・TOUR B XD―3C(9・5度、45・25インチ、Sシャフト)▼3、5W=ブリヂストン・TOUR B XD―F(15、18度)▼3、4U=ブリヂストン・TOUR B XD―H▼5I〜PW=ブリヂストン・J015▼ウエッジ=ブリヂストン・TOUR B XW―F(52度、58度)▼パター=ピン・VAULT▼ボール=ブリヂストン・TOUR B XS

 ≪ツアー最速初制覇≫大里は7月28日の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)入会から23日目で優勝。これはキム・ハヌルの11日目、成田美寿々の17日目に次いで3番目の記録となる。ただし、ツアー初優勝に限れば大里の23日目は最速記録。

 【大里 桃子(おおさと・ももこ)】

 ☆生まれ 1998年(平10)8月10日生まれ、熊本県出身の20歳。出身校は熊本国府高。

 ☆サイズ 1メートル70、60キロ。血液型はA。

 ☆ゴルフ ハンディキャップ0の父・充さんの勧めで8歳から始める。名前の由来は「プロゴルファーの妻になってほしい」(充さん)と、西川哲と結婚していた女優の菊池桃子から。

 ☆ラッキーアイテム 今年の誕生日に祖母の節子さん(75)からもらったネックレスを今大会で着用。

 ☆ハタチ 10日に誕生日を迎えた2日後のNEC軽井沢72最終日でエース達成。今大会でも優勝し「いいことばかりで怖いんですけど」。

 ☆好きな食べ物 熊本のご当地グルメの馬肉をはじめとするお肉。

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