釜石、復興スタジアムこけら落としでヤマハ発に健闘「今季一番チャレンジできた」

[ 2018年8月19日 16:13 ]

<釜石鵜住居復興スタジアムこけら落とし(釜石シーウェイブス・ヤマハ)>試合を終え、大漁旗が掲げられたスタンドの声援に応える釜石シーウェイブス・フィフティーン(撮影・吉田 剛)
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 2019年ラグビーW杯日本大会(同年9月20日開幕)唯一の新設会場、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムが19日、オープンした。オープニングマッチとして地元の釜石シーウェイブス(トップチャレンジリーグ、前身は新日鉄釜石)とトップリーグのヤマハ発動機が対戦。ヤマハ発動機が29―24で競り勝ち、トップリーグのプライドを示した。

 前半6分、釜石がゴール前の連続ラックからFBフィサーが先制トライを挙げると、ヤマハ発は9分にプロップ植木、13分にゲーム主将のロック桑野がトライを決めて10―7と逆転。釜石も17分にSH二宮がショートパントを自ら拾って左中間へ飛び込んだが、ヤマハ発も25分にNo・8ガーランドが個人技で突破し、ロックのクリシュナンが左隅に抑えて15―14でハーフタイムを迎えた。

 後半は開始早々にヤマハ発がモールからフッカー江口が右隅へトライ。さらにフランカー広川のトライで29―14とリードした。ヤマハ発はその後シンビン(10分間退場)を2人出し、釜石は1人多い状況の後半39分にフランカーのコテカ、41分にCTBガーランドがトライを返したが、5点及ばなかった。また、ヤマハ発は後半途中から新外国人の南アフリカ代表フランカー、クワッガ・スミスが日本デビュー。ライオンズ(南アフリカ)でスーパーラグビー決勝まで戦い、16日に来日したばかりながら、豪快な突破や元7人制代表らしい柔らかなパスも披露し、日本向きと評価される片鱗を見せた。

 釜石の桜庭吉彦監督兼GMは「負けたので悔しいが、選手が最後まで諦めずにプレーして2トライを取れたのはうれしい」とコメント。WTB小野主将は「今季一番チャレンジできたゲーム」と評価した。ヤマハ発動機の桑野ゲーム主将は「釜石で試合ができたのは1ラガーマンとして誇りに思う」と話し、清宮克幸監督は「釜石という言葉は日本のラグビーを愛するみんなが大切にしていく。これからもできることは力になりたい」とサポートを惜しまない姿勢を口にした。

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2018年8月19日のニュース