日本初開催「ハースストーン」統括責任者チャウ氏が実感「率直に凄い」

[ 2018年8月19日 05:30 ]

日本初開催となった東京大会の手ごたえを語ったチャウ氏
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 オンラインのカード戦略ゲーム「ハースストーン」(ブリザード・エンタテインメント)の国際競技大会「ハースストーン選手権ツアー2018 東京ツアーストップ」が7月28日から2日間、東京・原宿で開催された。ブリザード社による日本初開催の公式戦となった同大会には、オンライン予選から1024人が参加。同社のeスポーツ統括責任者チェ・チャウ氏(46)がスポニチのインタビューに応じ、日本での大会開催の狙いなどを語った。

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 ハースストーンは14年にリリースされたゲーム。PCやスマホで遊べて、奥深い戦略性により全世界で2500万以上のユーザーに支持を受けている。ツアーストップは世界中を転戦する公式戦だが、チャウ氏は今回の日本初上陸はハースストーンにとっても大きな意味を持つと話す。

 「日本を含めたアジアのプレーヤーが最近、どんどん力をつけてきています。彼ら、彼女たちがどこまでのレベルに到達できるのかを、東京大会では注目していました。会場や実況者の様子を目の当たりにして、率直に凄いと感じました。“eスポーツとはこれなのだ”と言える状況が、まさに実現できたと思います」

 チャウ氏は数多くの大会を手がけて、ハースストーンのプレーヤーに共通のある特徴を見出している。それは、今大会でも同じように見られたという。

 「どういう特徴かというと、選手たちは積極的にコミュニケーションを図るということです。対戦するときは当然ライバルなのですが、彼らはその関係だけにとどまろうとはしません。ライバルでもあり、友人でもあり、お互いを高めあう教師にもなれるのです」

 ブリザード社は17年10月、米カリフォルニア州ロサンゼルスにeスポーツ専用スタジアム「ブリザード・アリーナ」を開設した。本社にも近い450人規模の同アリーナを本拠地に据えて、eスポーツの着実な世界展開を図っている。

 「ブリザード・アリーナという拠点を持ったことは、今のところわが社にもいい影響を及ぼしています。まずシンプルに、試合の動画をインターネットで配信するための設備があるというだけで役に立っています。専用施設は、わが社がエンターテインメント企業からメディア企業に変化していくための重要な戦略と位置付けています。動画の視聴者数を多く獲得するというのが目標の一つです。ゲームをプレーするだけではなく、見る文化というのを根付かせていきたいと考えています」

 1980年代に生まれたファミコンやスーパーマリオブラザーズを発祥として、日本は今も世界にユニークなゲーム文化を発信し続けている。チャウ氏自身、そんな日本でハースストーンの公式戦を開催したことに意義を感じている。

 「私はいま46歳ですが、少年の頃から日本のゲームを遊んで育ってきました。ファミコン、メガドライブ、PCエンジン…。私にとっても日本のゲーム文化は特別なものですし、日本は世界のゲーム文化の中心の一つだと思っています。ハースストーンは自分にとって、これまで遊んできた中でも最高のゲームの一つに挙げられます。日本のゲームファンの皆さんにももっとハースストーンに親しんでもらえればと思っています。そしてeスポーツで共に歩んでいければ、これほどうれしいことはありません」

 決勝大会のあった29日には、会場で数百人のファンがトッププレーヤーの熱戦を見守った。数多くのタイトルがeスポーツ化を推進する中、ハースストーンも世界につながる有力タイトルとして名乗りを挙げてきそうだ。(内匠 俊頌)

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