釜石鵜住居復興S19日こけら落とし ヤマハ発・清宮監督感慨「素晴らしいスタジアムができた」

[ 2018年8月18日 19:42 ]

<釜石鵜住居復興スタジアムこけら落とし>こけら落としを前に釜石鵜住居復興スタジアムで調整するヤマハ・フィフティーン(撮影・吉田 剛)
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 2019年ラグビーW杯日本大会(同年9月20日開幕)の新設会場、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムが19日、オープニングゲームを迎え、地元の釜石シーウェイブス(トップチャレンジリーグ所属、前身は新日鉄釜石)とトップリーグ・ヤマハ発動機が親善試合で対戦する。18日は両軍がスタジアムで前日練習を行い、表面は天然芝で下にグラスファイバーなどを敷いた、新型ハイブリッド芝の感触などを確かめた。

 鵜住居地区は東日本大震災の津波で約600人が亡くなるなど甚大な被害を受けた。スタジアムは鵜住居川の河口にあった小・中学校の跡地に建設されたもので、収容6000人。東京ドーム、旧国立競技場、熊本のスタジアムなどから寄贈されたシートのほか、昨年の岩手県内の森林火災で焼けた杉700本の木材を使った木製シートが採用されているのが特徴。2試合が行われるW杯時には仮設スタンド1万席分を加え、1万6000人収容となる。

 震災直後に釜石に駆けつけて以来、釜石シーウエィブスと試合を組むなど交流を続けるヤマハ発動機の清宮克幸監督は「まず目に入ったのが木のシート。素晴らしいスタジアムができた」と感慨深げ。「釜石は日本ラグビーにとって、決して外せない町で大切な名前。そういう歴史をこれからの世代に伝えていくためにも、この場所でのW杯(開催)は凄く意味がある」と強調した。現役時代は新日鉄釜石で活躍した釜石シーウェイブスの桜庭吉彦監督兼GMは「ヤマハさんは震災後に初めて来てくれて試合をしてくれた。恩返しの意味でもいい試合をしたい」と抱負を述べた。

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