“アドベンチャーランナー”北田氏「ピレネー山脈横断」14日目、雨中の奮闘

[ 2018年8月15日 05:30 ]

チャレンジ14日目を迎えた北田氏
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 世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人で初走破したアドベンチャーランナーの北田雄夫氏(33)の「ピレネー山脈900キロ横断」に挑戦している。現地から届いた9〜14日目のリポートを生の声を交えてお伝えする。

 【8月7日・9日目】

 ▼3時起床、晴れのち雨。4時出発。睡眠5時間。「眠たい。とても眠たい。日が昇るまでの3時間、半分眠りながら歩いていた」

 ▼19時、標高2200メートルの山を越えて山小屋に到着。40キロ、累計標高差3800メートルを走破。「オムレツとコーラを補給。オムレツはベーコンとオニオンが入っているだけのシンプルなものだが、これがとってもおいしい。その後に雨になる。レインウエアやポンチョを着て、慎重に山を下る。だが、岩や草は濡れて、土は泥と化しており、何度も足が滑って転ぶ。日が落ちて真っ暗の中、一歩一歩と神経を猛烈に使いながら進んでいく」

 ▼24時、雨の中約4時間。54キロ、同標高差4400メートルを走破し、メレス(という村)付近の公共テント(ハイキング者への無料提供場所)に到着。「体力も精神も相当に疲れたが、ひとまず今日を無事に終えられて良かった。この苦しさを乗り越えていかないとゴールはないだろうし、また明日一日も頑張ろう」

 【8月8日・10日目】

 ▼晴れのち嵐。6時出発。

 ▼18時半、33キロ、累計標高差3700メートルを走破し、リュションに到着。「スーパーで今後の食糧を買い足す。食事を摂り出発するが、天候が悪化し、激しい雷雨となった。また、ピレネー山脈では雹(ひょう)が降り、荒れているという情報もあり、この日は進むことを止めて急きょ、リュションに宿泊。この先の天候が悪そうな予報。体が疲弊し、足のあちこちに痛みがある。日程、距離ともにあと半分、何とか踏ん張りたい」

 【8月9日・11日目】

 ▼曇りのち雨。2時15分出発。「天気予報では雷雨だったが、幸いにも午前中は雨が降らず曇り空だった。その間にできるだけ前に進みたい。だが足の疲労はかなりたまっており、ペースは上がらず。昼を過ぎると、大荒れの天気となった。雨風が強くなり、気温は下り、霰(あられ)が舞う。体は冷え、精神的にもこたえる」

 ▼16時、ジェルムに到着。35キロ、累計標高差5100メートル。「スーパーで補給食を買い足して、次のポイントまで急いで向かう」

 ▼19時半、ヴェイル・オールに到着。48キロ、同標高差7000メートル。「今日は天候が荒れたものの、朝から順調に進み続けることができて良かった。明日もまた頑張りたい」。

 【8月10日・12日目】

 ▼曇りのち晴れ、3時50分出発。進み始めて早々、眠気がやってくる。眠い目をこすりながら、山を登る。するとちょうど山頂で日の出となる。雲海の上に昇る朝日がとてもきれいだった。その後、険しい山々を越える。その間、幸いにも天気は崩れることなく終える」

 ▼20時半にリュス・サ・ソバールに到着。42キロ、累計標高差4900メートル。

 【8月11日・13日目】

 ▼晴れ、4時10分出発。睡眠4時間。「眠い。スタートとして間もなく眠気に襲われて、意識をもうろうとさせながら、蛇行して歩く。夜が明けるまでの数時間、倒れこむほどに眠たい中、進み続けるのが苦痛でしかたがなかった。夜が明けると次第に眠気はおさまる。

 ▼お昼。「コース上の町でスーパーにより昼食を買って食べる。が、その後、また強烈な眠気に襲われる。立っているのがやっと。なんとか眠気を飛ばそうと、顔を叩いたり、つねったり、食べ物を口にしたり。そんなことで1時間ほど眠気と戦って、ようやく眠気が晴れる。どうやら疲労がたまりすぎて、4時間睡眠ではとれないようだ。まだまだ日数があるので、なんとか対策をしないと。

 ▼20時にアレン・マルスーに到着。50キロ、累計標高差6000メートル。

 【8月12日・14日目】

 ▼晴れのち雨。4時出発。「眠気がどうしてもとれないため、試行錯誤。朝食後と昼食後が特に眠たいことから、食事量を分散して摂ることに(血糖値の上昇を抑えて眠気を抑止)。すると少しは効果があったようで、眠気が改善。今日は2400メートルを超える山越え。道が険しく、太ももや足裏が痛む。疲労はたまる一方だ。夕方になって嵐がやってくる。霰がふる。幸いにも少ししてやんだが、その後また天候は悪化」

 ▼19時、雨に打たれながら、ようやくガバに到着。38キロ、累計標高差4900メートル。「疲れていたので、ガバで宿を探すが、3軒ある宿がすべて満室で泊まれず。仕方なく野宿できる場所を探し、街にあった教会で泊まらせてもらう。夜からの寝床探しにはいつも苦労するが、これで今日もなんとか無事に休める」。就寝。

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