【林享の目】プラン通り後半勝負…瀬戸見事 経験感じるレース運び

[ 2018年8月11日 09:00 ]

競泳パンパシフィック選手権第2日 ( 2018年8月10日    東京辰巳国際水泳場 )

男子200メートルバタフライで優勝した瀬戸(撮影・西海健太郎)
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 瀬戸のレース巧者ぶりが光っていた。前日の400メートル個人メドレーでは前半のペースが速く、後半失速したので心配したが、200メートルバタフライは落ち着いていた。後半勝負のプラン通りの泳ぎだった。

 得意種目で失敗すると引きずる選手が多いが、きちんと切り替えていた。経験値を感じさせるレース運びだった。

 記録的には1分54秒の壁を突破できない状態が続いている。1分53秒台で泳ぐには、今回54秒63だった前半100メートルを54秒台前半か53秒台後半で入りたい。ハンガリーでは1分52秒台で泳ぐ若い選手も出てきている。東京五輪で金メダルを獲るためには後半の強みを生かしつつ、前半のスピードをもう少しつけていきたい。

 100メートル自由形の池江は予選のタイムが悪かったが、決勝ではしっかり立て直した。800メートルリレーも引き継ぎで1分54秒台の好タイムだった。タフさが発揮されているので、3日目の100メートルバタフライも期待できそうだ。 (92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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