レスリング協会 伊調馨に謝罪「改めてアスリートファーストの理念に立ち返り」

[ 2018年8月11日 05:30 ]

レスリングの伊調馨
Photo By 共同

 レスリング女子の伊調馨(34=ALSOK)らが日本協会前強化本部長の栄和人氏から受けたパワーハラスメント問題で、日本協会は10日、福田富昭会長が伊調に正式に謝罪したと発表した。

 今月2日に都内で福田会長と菅芳松事務局長が伊調と面談し、謝罪と再発防止策の進捗(しんちょく)状況を説明した。伊調側はALSOKの村井温会長や役員が同席。告発者であり被害者でもある田南部力コーチはいなかった。協会は「改めてアスリートファーストの理念に立ち返り、伊調選手をはじめ全ての選手のサポートに全力でまい進する所存です」と表明し、伊調は所属先を通じて「レスリングがより魅力ある競技として発展していけるよう、今後とも力を尽くしていきたい」とコメントを出した。

 リオ五輪以来の実戦復帰に向けて10月の全日本女子オープン(13〜14日、静岡・三島市民体育館)にエントリーしており「レベルを上げた練習に取り組んでおります」とも報告。これまで協会との面会を拒んできた伊調だが、謝罪を受け入れることで復帰に向けた地ならしも済ませた。

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