【林享の目】池江らしい後半の粘り見事 タフさ身につけてほしい

[ 2018年8月10日 08:30 ]

競泳パンパシフィック選手権第1日 ( 2018年8月9日    東京・辰巳国際水泳場 )

<競泳 パンパシフィック選手権 女子200メートル自由形決勝>2位だった池江(撮影・西海健太郎)
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 池江は後半勝負をにらんで、前半は落ち着いて入っていた。ラスト50メートルも落ちることなく、逆にラップタイムを上げてレデッキーを捉えた。以前は終盤でテンポを上げた時に空かきすることもあったが、しっかりキャッチしてかききれている。技術が安定し、池江らしい後半の粘りが発揮できていた。

 1分54秒台は世界でメダル圏内のタイムだ。今回は2月に日本記録を出した時よりも、前半100メートルは0秒22抑えているので、もう少し積極的に入れば1分54秒台中盤も見えてくる。そうなれば、東京五輪のメダルもより確実になるだろう。

 混合リレーの引き継ぎタイム55秒53も素晴らしい。100メートルバタフライは56秒23の日本記録を更新する55秒台も十分狙える。4日間の今大会は個人種目とリレーで過密スケジュールだが、多種目でメダルを狙う2年後のために、ここでタフさを身につけてほしい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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2018年8月10日のニュース