日本、7戦全勝1次Lトップ通過 決勝T初戦はプエルトリコ

[ 2018年8月10日 05:30 ]

ソフトボール世界女子選手権第8日 ( 2018年8月9日    千葉・第一カッター球場ほか )

全勝で決勝トーナメント進出を決め笑顔の日本代表ナイン(撮影・沢田明徳)
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 1次リーグB組で世界ランク2位の日本は、同4位のオーストラリアに8―1で6回コールド勝ちし、7戦全勝の同組1位で決勝トーナメントに駒を進めた。二刀流の藤田倭(27=太陽誘電)は制球が定まらず上野由岐子(36=ビックカメラ高崎)のリリーフをあおぎ、投手としては不本意な結果に終わったが、打者としては4回に2ランを放った。10日の決勝トーナメント初戦はA組2位で世界6位のプエルトリコと対戦する。

 二刀流の藤田にだけ許された、悔しさを晴らす方法がある。先発と発表された勝股に代わり初回からマウンドに上がったが、持ち味の制球が定まらない。4回、内野安打と3四死球でオーストラリアに1点を許すと、2死満塁で上野にマウンドを譲った。上野はきっちり三振でピンチを脱出。その裏、打者・藤田は燃えていた。

 無死一塁でインコースのボールを振り抜き、中越え2ラン。6―1とリードを広げた。「(チームに)4人いる投手の中で打てるのは自分だけ。打って返せるのは自分の武器。少しでもチームに貢献したり、上野さんの負担を減らすことになるかなと思った」。不本意な投球を、力強い打撃で打ち消した。

 7日のカナダ戦で完投していた上野は「できれば完投してほしかった」としながらも、試合の流れを読んで準備を進めていた。5、6回も投げて無失点。「予定通り全勝できてホッとしている。これからが勝負」と上野は表情を引き締める。2大会ぶりの世界一を目指し、進撃を続ける。

 ≪山本が先制3ラン≫主砲が豪快な一発を見舞った。初回1死一、二塁で4番・山本が外角のチェンジアップを強振。先制の左越え3ランは、今大会最多タイとなる4号だ。「先制点が欲しかったので」と胸を張れば、宇津木監督は「4番の前にランナーが出るというのが良かった」と振り返った。指揮官は10日対戦するプエルトリコについて「物凄く力を持っている打者が多い」と警戒していた。

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2018年8月10日のニュース