午前中でも想定外の酷暑「楽じゃない」 男子競歩陣、東京五輪へシミュレーション合宿

[ 2018年8月4日 11:59 ]

東京五輪を想定した練習を行う男子競歩選手ら
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 日本陸連は4日、東京都北区の味の素ナショナルトレセンで男子競歩陣による20年東京五輪を想定した「シミュレーション合宿」を公開した。選手は男女20キロ開始時間の午前7時に練習を開始。リオデジャネイロ五輪男子50キロ競歩銅メダルの荒井広宙(30=自衛隊)は「本番をイメージして歩いたが、楽じゃない。リオは比較にならないくらい酷暑になると実感した」と“想定外”の暑さに驚いていた。

 今回の合宿は日陰もあるトレセンで行われたが、レース本番は日差しを遮るものがなにもない皇居・内堀通りが舞台となる。荒井は「お堀もあるので湿度も上がりやすい。帽子の中に氷を入れるなどの対策も考えている」と話していた。

 合宿は東京五輪に向けた暑熱対策の一環として各選手の脱水量などのデータを集めることも目的。選手は2000メートルを5本歩き、心拍数や深部体温の変化、汗の成分などのデータを収集した。科学委員会の杉田正明委員長は「暑さ対策への基礎資料集めができた」と手応えを口にした。

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2018年8月4日のニュース