アジア頂点へ“２走・多田”「期待に応えたい」　アジア大会４００Ｍリレー

　ジャカルタ・アジア大会（１８日開幕）に出場する陸上男子リレー代表が３日、山梨・富士北麓公園陸上競技場で合宿を公開した。４００メートルリレーでは２走に多田修平（２２＝関学大）が起用されることが判明した。リオデジャネイロ五輪銀メダルメンバーで２走の飯塚翔太（２７＝ミズノ）は１６００メートルリレー出場が濃厚。多田は「日本選手権で５位にも関わらず起用してくれるのは嬉しい。期待に応えたい」と気合十分に語った。

　今季の多田は日本選手権は１０秒２２で５位。日本学生個人選手権は予選は１０秒３２の１着で通過したが、準決勝を棄権するなど調子を落としていただけにサプライズ２走起用だ。

　土江寛裕コーチは「オーダーを隠してもしょうがない。サッカーと違って対策できる訳じゃないですから。多田君も戻ってきていると思います」と期待を込める。多田も短距離チームが行った欧州遠征をキャンセルしてまで北海道で合宿を敢行。好調時の感覚が戻ってきたといい「徐々に上がってきている。バトンパスは不安もあるが、去年の走りに戻ってきた」と自信を見せる。アジアでの金メダルを目指す日本にとって、多田の出来が浮沈の鍵を握りそうだ。