ラグビーKOBELCO CUP2018 U18は東海が初優勝、下馬評覆した 

[ 2018年8月3日 05:00 ]

U18で初優勝した東海フィフティーン
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 「KOBELCO CUP2018」第14回全国高等学校合同チームラグビー大会と、第8回全国高等学校女子合同チームラグビー大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)の最終日が2日、長野県上田市の菅平高原であり、部員不足の学校で構成するU18は東海が初優勝した。1、2年生の有望選手で構成するU17は近畿、女子は九州が制した。

 U18は試合終了1分前のトライが東海の初優勝につながった。CTB海野が50メートル独走トライ。GKが外れ12―14で九州に敗れた。しかし、決勝リーグは関東を入れて3チームが1勝1敗。得失点差で、部員不足の学校で構成するU18を制した。

 「決めごとをこれだけはやる、というのを決めてやりました」

 No・8金原慶宗主将(愛知・南山3年)は、下馬評を覆す頂点をこう分析した。31日の予選リーグは近畿を、この日の第1戦は関東に勝利。2つの強敵撃破は、堅守と、相手によって戦術をガラっと変える大胆さと、それを遂行できるチームワークがもたらした。

 金原が通う南山は、学校の方針で6月で部活を終える。“延長戦”で味わった全国で「すごく成長ができた」と笑顔。この経験を大学ラグビーで生かす。

 ≪U17は近畿V、奥井2Tで貢献≫一段とスケールが大きくなった。U17は近畿のフランカー奧井(大阪桐蔭2年)が関東戦で2トライ。28―12の勝利に貢献した。1メートル78、106キロの巨体で相手を蹴散らした。「将来を考えて、この体重でやっていきたい。この体で体力を身につけたい」。1年生だった昨季の花園はレギュラーで準V。その実力を今大会でも発揮した。1、2年生の有望選手で構成するU17を、2年ぶりに近畿が制した。

 ≪女子は九州が制す≫女子決勝リーグは九州FB永田(福岡・福岡3年)のキックが冴えた。21―0の近畿戦でGK3本を決めただけでなく、好タッチキックで地域を優位に進めた。大会通算3勝1分けの3年ぶりVにも貢献した。「1年からこの大会に出て悔しい思いをしてきた。うれしい」。学校の先輩に男子15人制日本代表の福岡(パナソニック)がいる。「勉強もできるところがすごい」と憧れの人の背中を追う。

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2018年8月3日のニュース