日大・田中理事長が謝罪…反則行為指示、口封じ「許されない」 辞任しない意向示す

[ 2018年8月3日 14:06 ]

日大・田中理事長
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 アメリカンフットボール部による悪質な反則問題が発生した日大の田中英寿理事長が3日、直筆署名入りの声明文を発表。第三者委員会からの調査結果について言及し、一連の騒動を謝罪した。

 田中理事長は「第三者委員会から7月30日に最終報告書を受け取りました。一読して、わたくしの心に突き刺さった一言があります。『日大において学生ファーストの精神が見失われていた』それは、鋭い痛みでした」とし、「反則タックルから始まった一連の出来事を顧みれば、すべての根底には『忘れられた学生ファーストの精神』があったと思います。理事長として、この指摘を受け止め、深く反省し、改めて学生ファーストの精神に立ち返って今後の大学運営を行っていくことを、学生諸君、保護者の皆様に宣言いたします。教職員の皆様も、わたくしの決意を受け止め、行動していただきたい」と呼びかけ、以後も理事長として大学運営に関わる意向を示した。

 第三者委員会が前監督とコーチによる反則行為の指示があったことを認定したことについては「誠に遺憾というだけでは、済まされない行いだったと思います」とし、「関西学院大学アメリカンフットボール部の関係者、反則タックルによってけがをされた選手、保護者、反則するよう指示を受けた本学の選手と保護者に対し、深くお詫びをいたします。さらに、関東学生アメリカンフットボール連盟、他大学のアメリカンフットボールチーム関係者、アメリカンフットボールに関わる多くの方々に不安とご迷惑をかけたことを重く受け止め、深く謝罪をいたしたいと思います」と謝罪。

 続けて、OBによる口封じがあったとの指摘については「いかなる理由があろうとも、断じて許されないことです。なぜこんな卑劣な行為があったのか、驚愕と激しい怒りがこみ上げました。二度とあってはならないことです」と断罪した。

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2018年8月3日のニュース