父譲りのパワー 近畿No・8藤、なぎ倒し先制トライ!勝利に貢献 V望みつなぐ

[ 2018年8月2日 08:30 ]

女子近畿No・8藤殊華(左から3人目)はラインアウトで味方を持ち上げる
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 「KOBELCO CUP2018」第14回全国高等学校合同チームラグビー大会と、第8回全国高等学校女子合同チームラグビー大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)の第2日が長野県上田市の菅平高原であり、女子は6試合が行われた。注目の“2世選手”にスポットライトを当てた。男子は講習会などがあった。

 ラグビー界の名門を歩んだ父譲りのパワーと言っても過言ではないだろう。近畿のNo・8藤殊華(じゅか=追手門学院3年)は前半6分、ゴール前で相手をなぎ倒しながら先制トライ。1メートル71のがっちり体形。「ぶっ飛ばすのが大好き」という持ち味を発揮したこの1本が効いて、関東に5―0で競り勝った。通算1勝1敗とし、優勝に望みをつないだ。

 父・高之さんは大工大高(現常翔学園)、明大で全国Vをしたフッカー。神戸製鋼でもプレーした。実は、神戸製鋼V7の名選手、弘津英司さんの娘、悠(兵庫・星陵3年)もCTBでここに選ばれていたが、故障で辞退した。2人は幼なじみで「一緒に日本代表に入ろうと言っている」(藤)と刺激しあう。2世選手が女子の世界を盛り上げていく。

 ≪土井、父に恩返し≫こちらも2世選手だ。東海大仰星を全国の強豪に育て上げ、現在、東海大相模高総監督を務める土井崇司さんの次女、環奈(東海大静岡翔洋3年)が女子決勝リーグに東海SHで主将。中国と九州に敗れて今大会3連敗ながら「最後の近畿戦で勝利をつかみたい」と抱負。将来は日本代表になり「桜のジャージーを家族に見せたい」と恩返しを夢見る。

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2018年8月2日のニュース