東京五輪イヤーに「beyond場所」開催へ 五輪相要請、八角理事長は「全面協力」

[ 2018年8月2日 13:09 ]

日本相撲協会の八角理事長(右)の出迎えを受け、握手する鈴木五輪相(代表撮影)
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 鈴木俊一五輪担当相は2日、東京・両国国技館で日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)、尾車事業部長(元大関・琴風)と2020年東京五輪・パラリンピックに向けての意見交換を行い、20年に「大相撲beyond場所」の開催が内定した。

 日本相撲協会は16年と17年、東京五輪・パラリンピックに向けての機運を高めることを目的とした「大相撲 beyond 2020場所」を開催し、外国人や障害者を招待している。鈴木五輪担当相は「五輪はスポーツの祭典であるとともに文化の祭典。日本の誇るべき伝統文化を世界に発進する一大チャンスと思っている。そういう中で、大相撲は日本の数ある伝統文化の中でも、最も誇りうる、世界に発信する価値の高い一つと思っている」と説明した上で、20年のbeyond場所の開催を日本相撲協会に要請。八角理事長は「相撲協会としても、世界にアピールするチャンス。全面的に協力させていただきます」と快諾した。

 開催時期は今後、詰めていくことになるが、20年8月9日の五輪閉会式から、同25日のパラリンピック開会式の間に国技館で行うプランが浮上している。尾車事業部長は「五輪が開催している時に五輪を邪魔するようなことになっては意味がない。五輪が終了した後、パラリンピックまでの間に10日ほど空いているので、そのころが一番いいのかと漠然と思っている。相撲の殿堂で見ていただきたい」と話した。

 1998年長野冬季五輪開会式では、横綱・曙が土俵入りを披露した。今回、五輪の開会式、閉会式などで協力要請があった場合について、尾車事業部長は「光栄なこと。前向きに考えたい」と述べた。

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2018年8月2日のニュース