地元は豪雨で大きな被害 現実受け止めながらプレーする四国・宮本涼&清家李菜

[ 2018年8月1日 18:31 ]

KOBELCO CUP2018 第8回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会第2日 ( 2018年8月1日    菅平高原サニアパーク )

平成30年7月豪雨で地元が被災した四国の宮本涼(左)と清家李菜
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 7月の西日本豪雨で大きな被害が出た愛媛県宇和島市からも選手が参加している。女子四国の宮本涼と清家李菜は愛媛・吉田高校の3年生。清家は土砂崩れで死者が出た同市吉田町に住み、自宅の倉庫が土で埋まった。2次災害の恐れがあることから、3日間、家族4人で自動車の中での寝泊まりを余儀なくされたという。

 「近所の知っている方が亡くなった。山が崩れる音がした。自然災害は怖い」

 消し去れない記憶を口にした。

 学校は浸水した影響で、図書館が泥まみれになった。自宅に被害がなかったという宮本は「その荷物運びが部活だった」と災害後の生活を振り返った。復旧作業だけでなく、断水が続いた影響もあって、この大会に向けて練習はほとんどできなかった。

 風景が変わってしまった地元。現実を受け止めつつ、清家は「みんなでつなぐところが面白い」とラグビーの魅力を口にした。

 チームはこの日、北海道・関東に10―5で勝ち、育成リーグで2連勝とした。

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2018年8月1日のニュース