JK安田、逆転Vの再現!最終18番ダボも3位に踏みとどまる

[ 2018年7月29日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 大東建託いい部屋ネット・レディース   第3日 ( 2018年7月28日    山梨県 鳴沢GC=6685ヤード、パー72 )

<大東建託いい部屋ネットレディース3日目>5番、水しぶきを飛ばしてティーショットを放つ安田祐香(撮影・沢田 明徳)
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 激しい風雨の中で、アマチュアの安田祐香(17=滝川二高3年)が踏ん張った。3バーディー、3ボギーの72とスコアは伸ばせなかったが、通算10アンダーで首位と4差の3位で最終日を迎える。小祝さくら(20=ニトリ)がボギーなしの4バーディーで通算8アンダーの4位に浮上。黄(ファン)アルム(30=韓国)が70とスコアをまとめ、通算14アンダーで3日連続の単独首位となった。

 どんよりとした曇り空から、希望の光が安田にさしこんだ。18番。同組で回る首位の黄アルムが池に2度落としダブルボギーを叩いた。安田は2メートルのバーディーチャンスこそ逃したが、黄との差が6から4に縮まった。「(黄は)ショットが凄い良かったからパーかボギーかと思ったけど…。ついているかな」。V戦線に踏みとどまり、17歳の表情も和んだ。

 水分を含んだ地面は球が止まりやすく、飛距離の出ない安田には不利と思われたが、「ランは落ちなかった」という。2打目をミスした4番でボギーとするが、6番で1メートルを沈めてスコアを伸ばすと、8、10番でバーディー奪取。一時は2差まで迫ったが、風が強まった後半で2つ落とした。「風が影響したと思います。優勝のことは考えなかったが、18番は入れたかった」と悔しがった。

 外国人優勢のなかで高校生ながら日本勢で唯一、優勝圏内に食らいついている。連日の奮闘で注目され、1年前から始めたインスタグラムのフォロワーも1500人にまで増えた。目標は1万人。「優勝してフォロワーが増えればいいですね」の問いには「はい」とうなずいた。

 4打差で迎える最終日最終組。昨年の日本女子アマでは、4打差から出て18番でイーグルを決めるなど7アンダー65をマークして逆転優勝した。母・美香さん(50)も「あの優勝を機に成長したし、ナショナルチームにも入った」と話す。ツアー制覇なら17歳217日で歴代3位の年少記録。「記録に残ったら注目されるからうれしい」と話す17歳に、重圧はみじんも感じられない。

 ▼6位上田桃子 距離感が難しかった。できるだけバーディーを取って尻上がりになるように頑張りたい。(3バーディー、1ボギーの70)

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2018年7月29日のニュース