ポノススポーツが日本チーム対決制しV クラロワLアジア第1Sプレーオフ決勝

[ 2018年7月26日 05:30 ]

1stシーズン優勝を飾ったポノススポーツ(左から)ライキジョーンズ、みかん坊や、フチ、天GOD(スーパーセル提供)
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 スマホアプリゲームの「クラッシュ・ロワイヤル」(スーパーセル、以下クラロワ)のプロチーム戦「クラロワリーグ アジア」第1シーズンのプレーオフ決勝が15日、韓国・ソウルで行われた。日本チーム同士の対決は、ポノススポーツ(レギュラーシーズン3位、以下PS)が3―0でゲームウィズ(同1位、以下GW)を下して初優勝を飾った。MVPにはPSのフチが選出された。PSは優勝ボーナス4万ドル(約440万円)、GWは準優勝ボーナス2万ドル(同220万円)を獲得した。

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 長く暗いトンネルの最後に、まばゆい光のさす出口があった。セットカウント2―0で王手をかけた大一番。フチがゲームウィズ・アマテラスとの昨年の日本代表対決を制して、チームを優勝に導いた。1―1で迎えた第3ゲーム。劣勢に追い込まれながらも執念のアサシンユーノで相手プリンセスタワーを陥落して、引き分けに持ち込んだ。仕切り直しの第4ゲームはゴーレム、ランバージャック、ダークネクロのコンボで相手キングタワーに猛進。同様の攻勢を仕掛けてきたアマテラスに対して、タッチの差で本丸を攻め落とした。決着の瞬間は、喜びを爆発させて両手を突き上げてジャンプ。続けて数秒間、天を仰いで余韻をかみしめた。

 レギュラーシーズンからこの一戦まで、個人戦は5連敗。日本代表経験プレーヤーという肩書は迷路の中で重圧へと変わり、もがき苦しんだ。それでもチームは努力を重ね続けるその姿勢を信頼し、決勝でも個人戦の一角を任せた。「苦しかったけど…。最後に勝てて、プロゲーマーになって良かったと思っています。本当に」。優勝カップを手にして、ようやくフチが自信と笑顔を取り戻した。

 ワイルドカード枠からプレーオフに滑り込み、下克上を果たしたポノススポーツ。絶対エースのみかん坊やは「また次のシーズンが始まります。次も練習して勝ちます」と力強く宣言した。進境著しいライキジョーンズ、天GODもいるオレンジ軍団は、8月から始まる第2シーズンでも優勝戦線の先頭に立つ。

 ▽フチ、第3セット第4ゲームの勝利デッキ ローリングウッド、ダークネクロ、ゴーレム、ランバージャック、ベビードラゴン、メガガーゴイル、トルネード(残り1カードは未使用)

 ▽プレーオフ決勝のルール 3セット先取で勝利。各セットは(1)個人戦(2)2対2の協力バトル(3)&(4)個人戦。第5セットまでもつれこんだ場合は3人対3人の勝ち抜き戦となる。各セットとも2ゲーム先取で勝利。両チームとも使用禁止カードを1枚指定するBANカード制あり。出場選手は4人。

 ≪日本でのPV盛況≫ソウルでの決勝の模様は、オフラインでもパブリック・ビューイング(PV)で日本のファンに中継された。PV会場となったイオンシネマ市川妙典には、200人以上のファンが来場。映画館ならではの大迫力のスクリーンに映される熱戦に歓声を送っていた。ゲスト参加したFAVゲーミング・けんつめしは「PVは感動を共有できる凄くいいイベントだと思います。普段はスマホやタブレットで楽しんでいるプレーヤーにも、もっとクラロワに興味を持つきっかけになってくれればいいですね」と話していた。(内匠 俊頌)

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