【丸山茂樹 メジャー基準】小平が難コースで示した心と技の成長

[ 2018年7月23日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 第147回全英オープン第3日 ( 2018年7月21日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=7402ヤード、パー71 )

全英オープン第3日 15番、ティーショットを放つ小平 (撮影・白鳥 佳樹)
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 メジャーの大舞台で、小平が以前より高いクオリティーのパフォーマンスを見せてくれている。3日目は3番でボギーを叩いて序盤でつまずいたものの、すぐに5番から4連続バーディーを奪い巻き返した。後半も14番でイーグルを決め、終盤の17、18番では2メートルと5メートルのパーパットをしっかり沈めてピンチをしのいだ。午前中のカーヌスティはそれほど風もなくグリーンも止まりやすかった。それでも、全英屈指の難コースであるのは要所々々で感じられた。そうした中で小平は凄く難しいなと思える場面でも、いいアプローチをしたり、いいショットを打ったり、いい粘りを見せたりと、メンタル的にも技術的にも凄く成長したプレーを披露。ホールアウト後に「調子が良かった」と話していたように、どこかで必ず取り戻せるという自信もあったようだ。

 上位ではウッズが66をマークし4打差の6位まで上がってきた。彼が本来持っている力を出せれば、これくらいのスコアは驚くに値しない。ただ、風が強くなった最終組の5、6組前あたりでプレーさせられていたら、果たして結果はどうだったか。もし体やゴルフに少しでも不安材料があれば、コースコンディションが難しくなった場合にそれが出やすくなる。予報では最終日は強い風が吹く見通しなので、ウッズがその中でどういうゴルフをするのか凄く興味がある。(プロゴルファー)

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2018年7月23日のニュース