【玉ノ井親方 視点】御嶽海、大一番で見せた冷静さに成長感じた

[ 2018年7月22日 09:30 ]

大相撲名古屋場所14日目   ○御嶽海―栃煌山● ( 2018年7月21日    ドルフィンズアリーナ )

栃煌山(手前)を寄り切りで下し、初優勝を決めた御嶽海(撮影・椎名 航)
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 優勝を懸けた大一番にも御嶽海は冷静だった。当たってからすぐに左を差し、向こうの左を切ってから巻き替えながら前へ。栃煌山とは同じ一門で、普段からよく稽古をしていたこともあって、落ち着いて取れたのだろう。重圧がある中で、こういう相撲を取れたことは大きい。成長を感じさせる一番だった。

 今場所優勝できた要因はとにかく体がよく動いていたこと。立ち合いから常に前に出て、攻め込んでいく相撲がほとんどだった。ただ3横綱に1大関が休場し、上位と当たったのは豪栄道と高安の2人。展開に恵まれた面もある。来場所は大関獲り。だけど今のままでは駄目。自分の形である突き、押し、もろ差しの3つにさらに磨きをかけて、相手に圧力をかけていく必要がある。でもその前にまず千秋楽。勝って14勝にすれば印象も違ってくる。(元大関・栃東)

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2018年7月22日のニュース