【玉ノ井親方 視点】高安 全勝止めてやろうという執念実った

[ 2018年7月20日 08:30 ]

大相撲名古屋場所12日目 ( 2018年7月19日    ドルフィンズアリーナ )

土俵際で御嶽海(手前)の足が先に着き、高安が白星を挙げる(撮影・椎名 航)
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 高安の執念が実った一番だったね。立ち合いはいつもと同じ左差し狙い。でも、そこを御嶽海に読まれていた。右から絞られ、上手を引かれてしまう。左下手が入りかけたタイミングで出し投げを打たれ、土俵際まで押し込まれる。しかし、間一髪で左足で残り、さらに右足で俵の上を歩きながら逆転の突き落とし。9日目の玉鷲戦もそうだけど、高安はああ見えて回り込むのがうまい。今場所はカド番。勝ち越しも懸かっていたし、全勝を止めて大関の意地を見せてやろうという気迫が、取り口に表れていたよね。

 御嶽海は敗れはしたものの相撲内容は上回っていた。投げを打って前に出たところも勝負にいった結果だからこそ、後を引くものではない。ただ残り3日。ここからずっしり重圧がかかる。まだ2差あるけど、優勝争いは面白くなった。(元大関・栃東)

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2018年7月20日のニュース