貴源治 崖っぷちで踏ん張る「師匠の弟子で良かった」

[ 2018年7月19日 16:30 ]

大相撲名古屋場所12日目 ( 2018年7月19日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

 7敗で負け越しの崖っぷちにいる十両の貴源治(21=貴乃花部屋)が、5勝目を挙げた。右を差して左を巻き替えようとしたところで、剣翔に前に出られ土俵際まで押し込まれる。左足一本で残り、そこから体を入れ替えて寄り切り。薄氷を踏むような勝利に「何とも言えないですね。これが今の状態」と厳しい表情で話した。それでも土俵際で粘っての逆転勝ちに「やっぱり執念がないと」と振り返った。

 場所前には「2桁とか優勝とかそういうことばっかり」考えていという。しかし、現実は思いとはほど遠い内容。「もう吹っ切れました。後がないんで。無心でやるだけです」。この一番は土俵下で審判の師匠・貴乃花親方(元横綱)も見守っていた。「師匠に言われてきたことをやって、少しずつそれが出てきているのかなと思います。師匠の弟子で良かったなと思います。この半年いろいろな事を経験して乗り越えられた。これからもその教えを守ってやっていきたい」と勝ち越しへ気持ちを高めていた。

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2018年7月19日のニュース