ムードメーカー大竹風美子 競技開始1年半で大舞台へ 7人制ラグビーW杯

[ 2018年7月11日 22:18 ]

練習後、チームメートと音楽に乗って座りながらのダンスを披露する7人制ラグビー女子日本代表の(左から)大竹風美子、桑井亜乃、谷口令子
Photo By スポニチ

 ピッチ内外でサクラセブンズを引っ張る。7人制ラグビーのW杯(20〜22日、米サンフランシスコ・AT&Tパーク)に出場する女子日本代表が11日、埼玉県熊谷市で実施中の合宿を公開。陸上・七種競技の高校総体6位の実力者で、競技転向から1年半で4年に一度の大舞台の切符を掴んだ大竹風美子(19=日体大)は「結果を残したい。(転向から)いい環境でラグビーをやらせてもらっているので、感謝の気持ちを結果で示したい」と意気込みを語った。

 ナイジェリア出身の父と日本人の母を持つ大竹の強みは、何と言ってもフィジカルの強さ。攻撃時は突破役としてラインを押し上げ、キックオフでは勢い良く飛び出してマイボール確保の役割を担う。「先手必勝」を勝利の鍵に挙げる稲田仁ヘッドコーチからもキックオフボールの獲得を期待されており、大竹も「(攻撃の)起点となり、チームにいい流れを持っていきたい」。全体練習後にはキッカーを務める大黒田裕芽(アルカス熊谷)と練習を重ね、連係の強化に余念がなかった。

 今回の合宿で13人の代表選手それぞれに与えられた役割では、「ポジティブリーダー」なる聞き慣れない役職を与えられた。その仕事は「みんなを笑顔にする、チームを明るくする」こと。持ち前の明るさは大竹の魅力でもあり、1日に複数試合をこなすため、気持ちの切り替えが重要なセブンズでは必要な要素だ。練習終了後には携帯スピーカーで大好きなレゲトンの曲をかけ、チームメートと横一列に座ってノリノリのダンスをリード。大竹の周りは常に笑顔の花が咲いている。

 一夫多妻制が認められているナイジェリア出身の父には、世界各地にきょうだいが在住している。今回も父本人やロサンゼルスに住む父方の親戚が現地に駆け付けてくれる予定。応援を力に目標の8強入りをかなえ、腹の底から笑う。

続きを表示

2018年7月11日のニュース