納谷 三段目初戦を白星で飾る 豊昇龍は意識せず「自分の相撲を」

[ 2018年7月9日 13:05 ]

大相撲名古屋場所委2日目 ( 2018年7月9日    ドルフィンズアリーナ )

<名古屋場所2日目>左のおっつけで松山(左)を横向きにして送り出した納谷(撮影・長嶋 久樹)
Photo By スポニチ

 昭和の大横綱・大鵬(故人)の孫で元関脇・貴闘力を父に持つ西三段目50枚目、納谷(18=大嶽部屋)が1番相撲で勝ち、白星でスタートした。

 立ち合いで松山の喉輪に体をのけぞらせたが、左のハズ押しで逆襲し、すかさず右の突き。この2発でほぼ勝負あり。三段目の初戦で相手を圧倒し「体は動いているので、続けていきたい」と内容にも納得していた。

 6月はじっくり部屋で稽古した。体重に変化はないが、腕まわりが明らかに太くなった。埼玉栄時代にきていたTシャツは「ほとんど入らなくなりました」。パワーアップを実感している様子だ。

 夏場所で少し体調を崩したことを聞かれると、「風邪ではないです。“五月病”ですかね」と笑みを浮かべた。十分に稽古を積めた自信からか、口ぶりにも余裕がある。

 今年春場所の同期入門で、元横綱・朝青龍の甥(おい)、豊昇龍との出世競争に注目が集まる。序の口では納谷が全勝優勝。一方、先場所は豊昇龍が全勝V。納谷は6勝1敗で序二段優勝を逃している。

 揃って三段目に昇進した今場所は、豊昇龍が初日に黒星発進。1番相撲で明暗が分かれた形だが、納谷は「誰かが負けるとかではなく、自分の相撲を」と意識せず土俵に上がる。

続きを表示

2018年7月9日のニュース