【玉ノ井親方 視点】栃ノ心 鋭い出足→左上手引きつける力が凄い

[ 2018年7月9日 09:42 ]

大相撲名古屋場所初日 ( 2018年7月8日    ドルフィンズアリーナ )

盤石の取り口で大関1勝目を挙げ引き締まった表情を見せる栃ノ心(撮影・長嶋 久樹)
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 栃ノ心は自分の形になった後の攻めが速かった。勢とは右の相四つ。向こうが右差しを狙ってくるのは分かっていたはずだから、頭を下げて低い姿勢で来るのも想定内だったと思う。左上手の位置がちょっと深かったけど、引きつける力が凄かった。勢は小手を振って対抗しようとしたが、大関の出足が鋭く、まったく効いていなかった。まさに圧巻の内容だった。

 初日は番付に関係なく誰でも緊張するもの。ましてや栃ノ心は新大関。それでも初日にこれだけの相撲が取れたのだから、2日目からは気持ちも楽になって、乗っていけるんじゃないかな。ただ、これからは相手も今まで以上に研究してくる。勢戦は左上手が深くても、それこそ勢いで押し切ったけど、もっと浅いところを取って前に出られるように、修正していく必要があるだろうね。(元大関・栃東)

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2018年7月9日のニュース