稀勢 白鵬と三番稽古で「目覚めた」 8日初日名古屋場所

[ 2018年7月3日 05:30 ]

九重部屋で白鵬(右端)と熱のこもった稽古を行った稀勢の里(左手前)
Photo By 共同

 大相撲の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が2日、名古屋市東区の九重部屋で横綱・白鵬(33=宮城野部屋)と三番稽古を行った。7場所連続休場中で名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)への出場が不安視される中、10番で2勝8敗。腰が高く終始圧倒されたが、左四つから寄り切るなど必死に食らいついた。

 偶然出稽古が重なり、声かけに応じたことで、昨年春場所前の3月8日以来、1年4カ月ぶりの白鵬との稽古が実現。「目覚めた気がする」。帰り際に残した短い言葉に充実感がにじんだ。土俵を割ると「あーっ!」と悔しがり、ハツラツとした表情が戻った。

 白鵬は稀勢の里について「相撲勘(を欠いた)というところはあったが、良かった」とコメント。「横綱になった者しか気持ちは分からない。何とかこの危機を乗り越えてもらいたい」と、きょう3日に32歳の誕生日を迎える稀勢の里の復活を期待した。

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2018年7月3日のニュース