栃ノ心 新大関V宣言、春日野親方から厳命「いつも通りやる」

[ 2018年6月26日 05:30 ]

刷り上がったばかりの名古屋場所の番付を手に笑顔の新大関・栃ノ心
Photo By スポニチ

 日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付を発表した。新入幕から所要60場所と、増位山に並ぶ史上最も遅い大関昇進を果たした栃ノ心(30=春日野部屋)は、愛知県春日井市の同部屋で会見し「優勝を狙います」と堂々の優勝宣言。引き締まった顔つきで新大関場所の一歩を踏み出した。新入幕の琴恵光と明生も会見し、気持ちを新たにした。

 “春日野魂”で、新大関Vを狙う。この日、会見に臨んだ栃ノ心は新しい番付表に自分のしこ名を見つけると「うれしいです」とほほ笑んだ。しかし、喜びもつかの間。同席した師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から早速、看板力士としての心得を説かれると表情は一変した。

 「大関というのは、常に優勝に絡まないといけない立場」

 夏場所後に行われた伝達式での言葉にウソはない。四文字熟語などは一切使わず「親方の教えを守り」と、自分で考え抜いた口上を述べている。それだけに、師匠から優勝争いを厳命されれば、実行あるのみ。「親方が言った通り優勝を狙いたい」と、伝達式直後の会見で「2桁」としていた名古屋場所の目標を直ちに上方修正。初場所以来となる2度目の賜杯に狙いを定めた。

 暑い名古屋を乗り切る秘けつも、部屋にある。夏に好きな料理として、名古屋名物の「ひつまぶし」と並んで挙げたのは「部屋のちゃんこ」。同親方も「暑い季節に熱いものを食べることが体にいい」とうなずいた。

 名古屋では13年に右膝前十字じん帯断裂。苦い思い出もある半面、新小結、新関脇、新大関での一歩を踏み出す節目の地にもなってきた。ジョージア出身初の大関は「いつも通りやりたい」と強調。日本に来て相撲を一から学んだ春日野部屋の伝統を大切にして、初日に臨む。

続きを表示

2018年6月26日のニュース