ジョセフJ完勝!ジョージアを鉄壁完封、リーチ主将「自信に」

[ 2018年6月24日 05:30 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2018第3戦   日本28―0ジョージア ( 2018年6月23日    豊田スタジアム )

<日本・ジョージア>後半9分、トライを決めたファンデルヴァルト(中央下)に駆け寄る日本代表フィフティーン (撮影・吉田 剛)
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 日本はジョージアに28―0で完封勝ち。今春のテストマッチを2勝1敗と勝ち越して終えた。完封勝利は昨年5月13日の香港戦、アジア勢以外には15年8月29日のウルグアイ戦以来で、防御面の成長を見せた。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)も完封劇を称賛。世界1位のニュージーランドやイングランドと対戦する秋へ、確かな手応えをつかんだ。

 本来閉じるはずの屋根が故障したままのスタジアム。国歌斉唱後、フッカー堀江は雨天の空を恨めしそうにしばらく眺め続けたが、そんな不利と思われた条件下でも快勝した。ジョセフHCは「率直にディフェンスは良かった」と称え、リーチ主将も「ディフェンシブな試合に勝ち、自信になった」と語った。

 「プレッシャーをかけ続けることが今日のメインテーマだった」とリーチが振り返ったように、あらゆる局面でジョージアに圧をかけた。勢い良く飛び出す防御を徹底し、バックスの外側ではピンチを招かなかった。SO田村は「ノーコールで蹴っても(WTB)山田さんとかが追ってくれた」と振り返る。

 以前はキック後にカウンター攻撃でトライを許すことがあったが、この日は危ない場面は一切なし。計44本ものキックを蹴れたのも、防御システムが成熟してきたからこそだった。タックルも91%と高い成功率をマーク。イタリア2連戦の77%、82%から大きく向上した。直線的にボールを運ぶ相手は的が絞りやすいとはいえ、昨秋に就任したジョン・プラムツリー・ディフェンスコーチの指導で技術は向上。タックル後にさらに足をかいてボール出しを遅らせるなど、細かい作業が効果を発揮。指揮官は「マネジメントチーム、コーチングチームを称えたい。彼らの努力がチームの成長につながった」と裏方に感謝した。

 前半に田村がペナルティーキックを3本外すなど思い通りの試合運びができなくても、立て直す力も備わってきた。秋の相手はニュージーランドとイングランド。掛け値なしの強豪にも、何かを起こす予感が漂ってきた。

 ≪10戦ぶり完封≫日本代表の完封勝利は、17年5月13日にアジア選手権の香港戦(香港)で16―0以来10戦ぶり。ジョセフHC就任前だった16年4月30日の韓国戦(ニッパツ)も85―0で完封している。アジア勢以外からの完封は、15年8月29日のウルグアイ戦(秩父宮)で40―0で勝って以来。ジョージア相手に28点差をつけての勝利も過去最大。

 ▼ジョージア・ヘイグ監督 自分たちの力を出すことができなかった。前半はペナルティーが多かった。修正したかったが、日本のプレッシャーのためにできなかった。

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