斉藤真理菜 レジェンドの「笑え」アドバイスに応え初の栄冠

[ 2018年6月23日 17:30 ]

陸上・日本選手権女子やり投げ ( 2018年6月23日    山口市・維新みらいふスタジアム )

 最後の1投で、唯一の60メートル台となる60メートル79をマークした斉藤真理菜(22=スズキ浜松AC)の優勝の影に、レジェンドのアドバイスがあった。4投目に、海老原有希さんと目が合った。大会9度制覇の日本記録保持者は昨季引退し、コーチに転身。スタンドで戦況を見守っていた。両手人差し指でほほをグイグイと上に動かす仕草を見せられた。

 「笑え、笑え、口角を上げてって。私はいつもニコニコしているタイプなのに、怖い顔をしていたから」

 もちろん、国士舘大時代から指導を受ける岡田雅次監督の体を突っ込まずに投げるというアドバイスが土台になっている。そのプラスアルファとして、大学とスズキ浜松ACの先輩である元女王からも、やりを早く離すように競技中に助言をもらった。「5投目まですごくヒヤヒヤした。優勝と60メートル以上が目標だったので、最後にクリアできて良かったと思う」。憧れ続ける存在に、技術、精神面で支えられ、初の栄冠を手にした。

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2018年6月23日のニュース