18歳“頭脳派JK”吉田優利がアマ頂点「苦しかったけど、向き合えた」

[ 2018年6月22日 16:15 ]

第60回日本女子アマチュアゴルフ選手権 ( 2018年6月22日    埼玉・嵐山カントリークラブ )

日本女子アマを制した麗澤高3年、18歳の吉田優利
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 18歳の頭脳派ゴルファーが日本女子アマチュアゴルファーの頂点に立った。第60回日本女子アマチュアゴルフ選手権が22日、埼玉・嵐山カントリークラブで行われ、首位で出た吉田優利(麗澤高3年)が71をマークし、4日間合計287で2位の上野菜々子(東海大仰星高3年)に1打差で初優勝を飾った。

 序盤にバーディーを並べて独走態勢に入りかけたが、中盤にティーショットが乱れてライバルの追い上げられた。ついには、12番のボギーで1打差をつけられ後退。追う展開になったところで、「この試合で負けても終わりじゃない。苦しかったけど、うまく向き合えた」と開き直ってギアチェンジした。

 一騎打ちとモードなった同組の上野のミスもあり、同スコアで並んで迎えた17番で逆転。約5メートルのバーディーパットを沈めて抜け出した。最終18番も、ライバルを意識せず自らのプレーに集中。「最後まで何があるか分からない」と落ち着いて優勝パットを沈めると、「ナショナルチームのメンバーが寄り添ってくれて優勝したんだと安心した涙でした」と光るものが頬を伝った。

 昨年もナショナルメンバーで腕を磨いたが、海外遠征組に入れず国内組に回り練習。その時に、コースメモの取り方を教わり、「ゴルフ頭脳レベルが上がった」という。常にラウンド時は「何ヤードを何番で打ったか」と書き記し、データを蓄積。「(パー4で)ティーショットをミスして3打目がどこからだったら寄るのか」をインプットした。ミスしても冷静になれる「逆算」のゴルフを実践。「それが生きた」という4日間で初戴冠をたぐり寄せた。

 優勝で日本女子オープンの出場資格を獲得したが、「先のことを考えないタイプ。目の前のことをやっていきたい。あしたから宮崎でなので、その合宿で何を学ぶかを考えたい」と最高の涙を流した後も、18歳の勝者は冷静さを失わなかった。

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2018年6月22日のニュース