貴乃花一門が消滅 「阿武松グループ」に変更

[ 2018年6月22日 20:05 ]

 大相撲の貴乃花親方(45)=元横綱=が総帥を務めた「貴乃花一門」が消滅し、阿武松理事(56)=元関脇益荒雄=を中心とした「阿武松グループ」に名称を変更して活動することが22日、日本相撲協会関係者の話で分かった。

 改革派として注目を集めた一門だが、貴乃花親方は「当面は一人で活動していきたい」と離脱して無所属となる意向を一門の親方を通じて阿武松理事に伝えた。役員候補選挙などの協力関係も結ばない見通し。貴乃花親方は一門から「貴乃花」の名称を外すことを申し入れ、了承されたことを4月に明言している。

 この一門は貴乃花親方が2010年の相撲協会理事選挙前に二所ノ関一門を離れ、阿武松親方ら支持者と共に形成した「貴乃花グループ」が前身。14年に格上げされ、六つ目の一門となった。

 関係者によると、阿武松グループは阿武松理事の他に、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)大嶽親方(元十両大竜)不知火親方(元小結若荒雄)音羽山親方(元幕内大道)で編成される方向。グループ内の親方は「5人でしっかりまとまっていきたい。協会と一丸となってやっていく」と話した。

 相撲部屋を系統別に分ける一門は出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ケ浜の五つに戻った。相撲協会幹部は「一門とは代々つながって大事にしているもの。在り方について改めて議論をしていく必要がある」と述べた。(共同)

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