松山 「66」も心は晴れず 試行錯誤「何かをしなきゃいけない」

[ 2018年6月19日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー全米オープン最終日 ( 2018年6月17日    米ニューヨーク州サウサンプトン シネコックヒルズGC(7440ヤード、パー70) )

最終R、ホールアウトした松山は渋い表情
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 首位に11打差の54位から巻き返しを狙った松山英樹(26=LEXUS)は66の好スコアをマークし、通算10オーバーの16位と大幅に順位を上げて今季メジャー第2戦を終えた。ブルックス・ケプカ(28=米国)が68で回って混戦を制し、通算1オーバーで史上7人目の大会連覇を果たした。トミー・フリートウッド(27=英国)が大会史上最少スコアタイの63をマークし、通算2オーバーの2位に食い込んだ。

 松山の憂鬱(ゆううつ)が止まらない。最終日に記録した66は出場67人中3番目の快スコア。しかし、メジャー初制覇への道を真剣に模索する求道者にはその分余計に79を叩いた3日目の悪夢が胸に迫ってくる。

 強風の中、世界最高難度のシネコックヒルズと対じしたこの1週間の総括についての問いにも「何もないです」と素っ気なかった。

 昨年のこの大会の最終日にもベストスコア66をマークし、メジャー日本人最高の2位に食い込んだ。世界レベルの爆発力を持ち合わせていることは既に証明済み。課題は4日間いかに高いレベルのゴルフを維持するかだったが、今大会ではそれを克服できなかった。

 松山が合格と考える縦横5メートル以内に収まる高精度のショットは随所に見られた。残り173ヤードの第2打を8Iでピン右2・5メートルに運んだ9番など、その確率は18分の11。それだけバーディーチャンスを量産しているが「明日になると分かんない。昨日は現実に悪かったですし」といまだ試行錯誤の中にいる。

 メジャー第3戦、全英オープンは来月19日にスコットランドのカーヌスティで開幕する。昨年はアイルランドオープンから中1週で臨んだが、今年は全英直前のスコットランドオープンを経由する予定。会場のガレーンGCは世界最古のリンクスコースの一つ。16度全英の舞台となったミュアフィールドに近く昨年はファウラー(米国)も前哨戦に選んでいる。

 「何かをしなきゃいけないっていうのは全部だと思うんですよね」と依然、悩みは深い。

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