ミケルソン前代未聞…動いているボールをパット 48歳誕生日

[ 2018年6月18日 05:30 ]

米ゴルフツアー全米オープン第3日 ( 2018年6月16日    米ニューヨーク州サウサンプトン シネコックヒルズGC(7440ヤード、パー70) )

13番で転がっている最中のボールをパターで打つミケルソン
Photo By 共同

 異例の“事件”は13番のグリーンで起こった。下り5メートルのボギーパット。加速するボールが再びグリーンを出る勢いでカップの右をすり抜けると、ミケルソンは慌ててこのボールに駆け寄り、ホッケーの要領で打ち返してしまった。その後も2打を費やし8打で終えたが、「自分の球が動いている間はその球をストロークしてはならない」というゴルフ規則14―5により2罰打を加えて13番は「10」の大叩きとなった。

 「ふざけてやったわけじゃない。ルールは分かっていた。2罰打は覚悟の上だった。非礼を働くつもりはなかった」。ミケルソンは弁解したが、事件を起こした直後に同組のジョンストンと顔を見合わせて笑った点などが批判を浴び、失格にすべきとの声も上がっている。米国ゴルフ協会は単なるゴルフ規則上の「2罰打」としてこれ以上の処罰は行わない方針だ。史上6人目のキャリアグランドスラムを狙ったミケルソンは14打差の64位。「ひどい一日だった」。48歳の誕生日は、生涯忘れられない記念日となった。

 ◆ゴルフ規則14―5 プレーヤーは自分の球が動いている間はその球をストロークしてはならない。この違反の罰は2打。

 ◆ゴルフ規則1―2 プレーヤーはインプレーの球の動きに影響を及ぼす意図を持って行動をしたりしてはならない。規則1―2の重大な違反となる場合、委員会は競技失格の罰を科すことができる。

続きを表示

2018年6月18日のニュース