ナダルに異変!?38セット連続奪取はならず降雨順延

[ 2018年6月7日 08:07 ]

テニス 全仏オープン男子シングルス準々決勝 ( 2018年6月7日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン男子シングルス準々決勝、サーブを打つラファエル・ナダル(AP)
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 男子シングルス準々決勝が6日に行われ、11度目の優勝を狙う世界1位のラファエル・ナダル(32=スペイン)の全仏オープンでの連続セット奪取記録が止まった。同12位のディエゴ・シュウォーツマン(25=アルゼンチン)と対戦し、初の全仏8強入りで勢いに乗る相手に第1セットを4―6で落とした。

 ストロークに普段の迫力を欠くナダルは、動きのいい1メートル70の小兵の相手をなかなか攻めきれない。ブレークされるたびに追いついたが、第9ゲームで3度目のブレークを許すとついにセットを落とした。

 自身が07〜09年に記録していた32セットは今大会で更新したものの、79〜81年にビヨン・ボルグ(スウェーデン)が記録した全仏最多の41セットには届かなかった。16年大会は3回戦を戦わずに棄権したため、実際に戦ってセットを落としたとなるとジョコビッチに敗れた15年大会の準々決勝までさかのぼる。

 第1セット終了時にはトレーナーを呼び、手首のテーピングを重ね貼りする場面もあった。第2セットも不安定さをぬぐえず、第3ゲームで先にブレークを許した。すぐに追いついたものの、再びブレークされたところで雨による1時間の中断。これが恵みの雨となったのか、再開後は2度のブレークで5―3とリードを奪った。再び雨脚が強まったため、試合はここで翌日に順延となった。

 ナダルの乱調が一時的なものなのか。シュウォーツマンの勢いはどこまで続くのか。圧倒的な強さを見せてきた王者にも死角がないわけではなさそうだ。

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2018年6月7日のニュース