穂積、二宮組が女子複4強!第1シード撃破 日本ペア16年ぶり

[ 2018年6月7日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第11日 ( 2018年6月6日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン女子ダブルス準々決勝で勝利し手を振る穂積(左)、二宮組
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 女子ダブルス準々決勝で穂積絵莉(24)、二宮真琴組(24=ともに橋本総業)が今年の全豪優勝の第1シード、ティメア・バボシュ(25=ハンガリー)クリスティナ・ムラデノビッチ(25=フランス)組を7―6、6―3で破る金星を挙げた。日本人ペア16年ぶりの全仏4強入りを決め、準決勝では第8シードのチャン皓晴(24=台湾)楊ザオシャン(23=中国)組と対戦。日本人ペアとして初の4大大会決勝進出に挑む。

 金星を挙げた2人は万歳して抱き合った。バックハンドの決定打で試合を決めた穂積は「うれしすぎて興奮が冷めない」と感激に浸った。序盤は要所でロブショットを織り交ぜられて揺さぶられた。なかなか前でボールを触れなかった二宮は「中途半端なミスもあって消極的になった」とペースをつかめず苦しんだ。

 毎ゲームのようにブレークポイントを握られる苦しい展開。しかしその状況をアイデアを巡らせて打開した。サーブ時に縦に並ぶ「Iフォーメーション」やサインプレーを駆使して、「自分たちから仕掛けたら自信を持って出られるようになった」と二宮にも反応のいいボレーが戻ってきた。

 合計4本のセットポイントをしのいでタイブレークに持ち込むと、6―4で迎えた初めてのセットポイントをものにした。徐々にかみ合い始めた第2セットは、第8ゲームで先にブレークし、追いすがる相手を振り切った。

 全豪優勝ペアを倒す金星に「自分たちが優勝できる可能性を感じた」(穂積)「4大大会を取るチャンスがあると明確になった」(二宮)と大いに自信を深めた。それぞれに4大大会4強入りの経験があるだけにここまでの結果も想定内。優勝するまでまだ満足はできない。

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